こころから「ごちそうさま」
2009.1.12up(2008.5.15作)
先日、私、ちょっとした用事ついでに
昔住んでいたところの近所で
ファミレス程度の値段でランチが食べられる
フレンチのおいしいお店に行ってきました。

近所の頃は1ヶ月に2回くらい行ってましたが、
今では1年に2回くらいです。
小さいお店で、シェフひとりしかいないか、
忙しい日にはなんだかエプロンなどした給仕さんが
もうひとりいるか、という具合のお店です。
お客さんが多いと、シェフがてんてこ舞いしてます。
料理が出てくるペースもゆっくりになるので、
最初からゆっくりする心構えで行かなくてはいけません。

その日は、このお店ではよくあることなのですが、
「注文したものが品切れなので、
他のものに注文を変えてくれませんか?」と
シェフがすまなそうにやって来ました。
まあ、こういうのかつて何回もあって慣れてますし、
そのたびにお店の人と暖かいやりとりを重ねてきてるので、
なんだか許せてしまうんですね。

で、私は羊肉のわさびソースを頼んでいたのですが、
シェフはその代わりに鴨ならありますよ、と
メニューにないものを言ってくれました。
私「鴨をどんなふうに?」と聞くと、
シェフ、その場でう〜んと考えて「ココナッツとはちみつでローストするか、
まあ、他になんかソースを考えて・・・」と言うので、
なんだかこりゃどうなるか面白いかも、と
「じゃ、鴨にしてください」と頼んでみました。

そしたら、鴨は4切れ、
そのうち2切れにはココナッツとはちみつで
もう2切れには山椒のソースになっていました。
甘いのと辛いのと2通りの味付けで楽しませてくれたみたいです。
“品切れすみません、で、サービスしてみました”と、
シェフの思いはそんなところなのかな?と、
料理でなんだかつながった気がしました。

このお店、こんな時々あるイレギュラーが楽しいです。
やっぱりスムーズにいかないときこそ
コミュニケーションがあるんですね。

雨の日でしたが、なんともったいないことに
お昼の11:30〜12:30くらいまでで
お客は私一人だけ。
ほんとうにもったいないです。
私は落ち着いて食事できて、よかったですが。

実は、わかばルームは、
このレストランを見習っているところがありまして、
例えばトイレをきれいに居心地よくしておくというのは、
このお店に学びました。
いやいや、本当にこのお店のトイレはきれいで気持ちよくて、
こういうことも大事なんだな、とふかーく実感したんですよ。

それにしても、
大事に育てられた食材で
大事に料理されたものを食べると、
誰に言われなくても、自分の血となり肉となった食材というか、
その大元の生命に、きちんと感謝したくなるような・・・。
最近、食べ物のせいか、感謝のせいか、気のせいか(笑)、
これで食後しばらく自分が元気になることに気付きました。

「ごちそうさま」教育は、ここからですかね?

ちなみに、わかばルームのすぐ近所のインド料理屋さんでも
私の身体はこの反応を起こしてますので、
興味のある方は是非どうぞ。

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