ご挨拶

わかばルームでは、乳幼児から成人まで、お子さんのことばやコミュニケーション、心、発達、療育、学習支援、そして子育てのご相談を、完全個別制でお受けいたしております。

2022年4月に岡山県倉敷市に移転して参りました。広島県福山市にて出張相談も行っております。遠方の方でも、オンラインでのご相談をお受けしております。年に1~2回程度ですが、首都圏での出張相談も行っております。

2007年、千葉県市川市での開業以来、言語聴覚士としての知見を基盤にしながらも、その枠を超えた広い視野を保ち、主訴解決を通してご縁のあった方々のお手伝いをさせていただけてきたことに、心より感謝申し上げます。特に「心のこともできる言語の先生」というご紹介をいただけるようになったのは、非常にうれしいことでありました。

〇近年の療育をめぐる状況の変化について

わかばルームは、児童発達支援事業でも放課後等デイサービスでもありません。臨床に「発達障害」の概念も用いません。わかばルームがそれをする必然を感じないからです。知的な発達やこころやことばの問題に関して、たとえどんなお子さんであろうとも、より先に進むための働きかけを諦めることなくアプローチでき、優しさの中で本当に子どもが変わっていくセラピーの存在とその伝統を知り、学び、自らが行えるようになり、長年にわたり実践し、それらが本物である成果を確かめてきたからです。

療育や子育て法には流行があります。しかし、かつての私が見てきたものは、真摯に私設相談室を運営しておられた先輩先生方の、流行に惑わされず、良い世の中になることを願いながら、ご自身のその高度な実践や方法論にどこまでも磨きをかけていく姿でありました。そんな「職人意識」とも言うべき、本物の流儀を守り続ける必要を今こそ感じます。そしてその良さを実践的に多くの方に実感していただける私設の療育や子育て相談の様式を後世に残していきたいです。それ故に、敢えて、公金による事業ではなく、利用者の方の自由な必要に応じて、私塾やお稽古事と同等の相談料で運営する古典的な民間の相談室のスタイルを今日でも維持し続けています。

療育にまつわる国の制度が改訂されて以来、ほんの数年で事業所が爆発的に増えました。この分野が公金ビジネスとして注目されている側面がありますが、もちろん、良心的な志ある方もこの制度の中でお仕事なさっていることをお察ししますし、敬意を感じます。しかし、それでも施設が足りないという話を聞きますが、これはなにか奇妙です。一時期、拙相談室のはす向かいのビルに資本の大きい同業者2軒が入ったことがあり、福祉の分野では未曽有のマーケティングの流儀が横行する時代となったことを痛感しました。そんな中、自分の立ち位置を見直し、本質的な問題として、どうすれば子どもは自分自身をポジティブに見出し、前向きに変わっていくのか?…について、これまで培ってきた考え方の基本をブレさせることなく、よりレベルの高い難易度の主訴解決も果たせる技術を磨き続けることで、拙相談室の存在理由を維持して参りました。

〇わかばルームのこれまでの実践から

やはり、真剣に向き合おうとすればするほど、お子さんの気がかりなことをご両親だけで抱え続けるのに苦しみや不安が伴う場合がしばしばあることを感じます。

世間一般に広まるスタンダードな情報を頼りに、その気がかりなことを解決し、安心感を取り戻していくことのできる場合が数多くあるでしょう。一方で、逆に心配や不安が大きくなっていってしまうこともあるかもしれません。

私は、日々のご相談が暮らしに密着した「困り感」を解決していくための実践となることを目指しています。そうした思いから、より実用的な支援を志して「民間の相談室」に取り組み、この場所がより多くの親子の安心感や前向きな気持ちを支え、ネガティブな気持ちも優しく受け止めていけるような場所になるように毎日を過ごして参りました。そして、様々な隣接領域の先人方の知見に触れ、学習支援のノウハウを蓄積しつつ、高い効果を実感できるものとして、身体や人と人とのつながりを臨床の基盤に据えるユニークな視点も発展させてまいりました。対応できる問題もまださらに年々広がっていっています。

大局の流れの中でどんどん変化していく育児や療育や教育における「常識」や「多数意見」のようなものに少なからずとも何らかの違和感や危機感を感じておられる方々の訴えも、わかばルームではこれまで数多く受け止めさせていただいてきたことも痛感いたします。そのようなご相談でも、よい仕事をさせていただいてきたように自負いたします。

時に厳しさも必要ですが、根底にあるのは、人との関係性の中で初めて生じる「存在」そのものに対する徹底受容の優しい果てしない営みであり、その難しさであると思います。その上で、「困り感」をもとに、お子さんが抱えさせられている問題を見立て、それを改善するアプローチをさまざまなわかばルームの“ひきだし”の中からあれこれ取り出して、自分たちの生き方や子育てにとって大切なものをご両親が見失うことなく、新しい発見もされ、そしてさらに手作りで楽しく子育てを発展させることのできる場として、わかばルームがお役に立てることを願うばかりです。よりよいお手伝いのできるあたたかい場所となるよう、今後も精進してまいります。

まずはどういうやり方が自分たち親子に合っているのかを大切にしていただきたいというのが最大の前提であると考えています。「わかばルーム」を多くの選択肢のうちの一つとして考えていただければ幸いです。

また、近年の流行とはちょっと違う、お子さんそれぞれの「徴候」の意味に焦点を当てる、時に根源的、あるいは俯瞰した視点をもってご助言いたしますので、遠くの方でもオンライン相談(1時間4,000円/初回は1時間半前後6,000円)を単発でご利用いただき、拙相談室と繋がっていただくことで、なんらかの行き詰まりを打破するお力になれれば幸甚です。まずは、メールやお電話でお問い合わせ下さい(無料)。

わかばルーム 主宰
奥山信爾(おくやましんじ)

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まずは「わかばルームについて」をご覧ください。

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わかばのことば

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ピアノ教室もやっています」

ピアノ教室についてです。

日々わかば
2024年3月14日(水) 1:15

寄り添う人の安心の中では
自分の不安と向き合いやすくなる…と聞きますが、

安心な人のそばで、そんなプロセスを先延ばしにして、
不安から自分を守っている…ということもありますよね。


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わかばルームって、なんだろう?
わかばルームについての自己批評・自己批判を綴るちょっとだけ難しいブログを、深い思いをこめて、ちょっとずつ更新しています。

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わかばルームの実践の中で生まれ、実際に使用している自作教材プリントをnoteに置いていっています。ハンディや苦手さを抱えるお子さんの学習における質的・量的なニッチをお助けする教材です。学習の要点についても解説しています。new 更新中

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わかばルームの活動を、机上の学習や心理ワークに加えて、もっとみんながわくわくできるものに広げるべく、まずは自分のこととして、楽しく真剣な手作りの研究・研修・実践を積み重ねている…という個人的活動の気楽なブログです。new 更新中